リノベーションブログ│アズ建設

自分の家をつくる　そう考えたとき、まずは何から決めればいいのだろうか。
人生で初めての経験で右も左も分からないのは勿論のことです。
今の時代、スマホで検索すれば膨大な情報が表示される中、何が正解で何を信じればいいのか、忙しい日々の中でそれすらも判断できないくらいの選択肢。
間取り、デザイン、色、素材、機能。
もっと言えば床材、壁紙、キッチン、お風呂と、
コンセントの形状や色までこだわれば無限に考えることが出来るのです。

弊社では年間数百組のお客様からのご相談がありますが、そんな中で近年感じていることがあります。
憧れへの統一性の無さです。
当たり前です。スマホで調べれば、皆自宅のこだわったところや良いところばかりSNSにアップしています。取り入れたくなることは当然のことだと思います。

ではどうすれば良いのか。
何もその通りで良いのです。
ネット記事で見たあの家の床の色が良い。あの家の収納を真似て取り入れたい。キッチンはこだわって高グレードの天盤にしオプションの機能は全て付けたい！

ふとそこで一度、観点を変えてみて下さい。
自分がそれら全部を10年20年後心から良いと思えるか。
全てはこれに尽きると思います。

身近なところで例えるとファッション。
10年前に勢いで手に入れた、当時の流行ブランドの新作ジャケットに高級ブランドのひときわ目立つアクセサリー、奇抜でオシャレなバッグ、今もずっと使い続けていますか。
結局考えてみると週3回同じでデニムを履き、毎日同じショルダーバッグで、夏には3枚セットの白Tシャツを着て、履きなれたスニーカーを履いて出掛ける生活をしているのです。
でも実はそれが自分にとって一番好きなもので、「らしさ」だと感じます。

「らしさ」を見つけていくプロセス

話を戻します。
自分の好みや「らしさ」は実は思ったより近くにあります。
くたくたになっても使い続けているソファや傷だらけのテーブル、
色が良いのか大きさが良いのか、それぞれ違いますが
何かが良いから使い続けているという風に思います。
勿論どうすることも出来ず我慢していることもあるでしょう。
キッチンの引出しが小さくて使いづらい、床が白くて汚れが目立つ、
でもそういった日々ストレスを感じている部分は案外スッと決まってしまうのです。

それ以外は、迷えば自分の思ういつもどおりが一番いいのです。

私達の仕事は、そのいつもどおりに変化を与えるのではなくて、進化させることです。
何が良いのかを見極め、より良くするための引出しが多数あります。
「らしさ」を見つめ、具体化できます。
場合によっては退化させることだってあります。
メリットの裏側には、目に見えないデメリットがあるからです。

機能面も勿論ですが、デザインにおいては自信を持ってご提案します。
目を輝かせてお見せいただく写真の壁紙の柄や色から
キッチンのオプション1つ1つまで、
その人にとって本当に必要なのか最適なのか、プロとして判断できます。
憧れにばらつきがあっても良いのです。全部見せて聞かせてください。
最適なものを一緒に考えましょう。
サンプルやカタログを夜な夜な見漁るだけでは、実際のイメージや10年後を想像できません。でも私達はその感覚を持っています。
なぜなら、初めて家をつくるあなたより、何百倍も何千倍も考えて成功して失敗していますから。

マネージャー・設計　津田