これぞ男の秘密基地理想をかなえる築古戸建てリノベーション

元々は工場だったボロボロ戸建て。お施主様がこちらの物件を発見したところから計画はスタートしました。
不動産業を生業とされているお施主様の事務所兼住居という形でお打ち合わせを重ねました。
テーマは「男の秘密基地」、弊社の思うカッコよさとお施主様の思うカッコよさがマッチし、大胆かつ味のあるリノベーションとなりました。古き良き部分も残したうえで拘りも詰め込んでいます。
1Fの土間は既存のまま塗膜だけをかけ、その他フローリングは温かみのあるナラ材の無垢フローリングに。
天井は鉄骨を現し白く塗装しています。天井高が高く取れて広々と感じられます。
スイッチはお施主様のご希望で全てトグルスイッチに。アメリカンヴィンテージな雰囲気がより一層出ます。

お仕事の打ち合わせスペースですがお客様がいないときはガレージに。壁際にはギャラリーとして、お施主様の趣味の物が並んでいます。
車が入りやすいようにアコーディオンサッシを取付け、車幅車高に合わせプラン。天井壁は塗装仕上げ、床は既存のまま生かしています。
天板を広く取り、カウンターとして利用する形に設計しています。
本計画の顔ともいえる幅3mの大型造作キッチン。大工さんと打ち合わせを重ねながらオリジナルで製作しました。
テクスチャとしては、天板にはデコリエという左官材を、サイドには幅広の古材を貼っています。デザインも使い勝手も抜群です。
住居側の玄関は事務所と別にあります。
広々とした玄関になっており、こちらもシューズや外回りのものが大容量に収納できるようになっています。
ニューヨークタイル柄のクロスに、造作洗面台、ガラスドアの浴室、まるでホテルのような洗面脱衣空間です。
こちらもまたお施主様のディスプレイや無垢フローリングが味わいを演出しています。階段は既存のまま使用し良いアクセントに。
造作の収納棚にはキャスターを付け、空間を仕切るパーテーションにもなります。窓際がワークスペースや個室に変化する仕掛けです。
お施主様のＤＩＹによるバルコニー。夏は日差しが強いので日よけのシェード等を設置いたしました。

作業場として使用されていた場所。壁のないだだっ広い空間。床の汚れやオイルの臭いが充満していました。
キッチン・浴室・洗面等全てが老朽化していました。工事を進める段階で、隠れている下地部分の傷みも調査しながら進めました。
壁の穴や剥がれ、カビ、埃といったThe空き家といった感じでした。

所在地	東京都足立区	間取り	3LDK+作業場→2LDK+事務所兼ガレージ
構造		延床面積	110㎡　※改修部床面積
築年数（完工時）	不明	建築費	1,600万円（設計・施工）
施工期間		設計・施工	アズ建設