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既存を読み解き、暮らしを再設計する-再販リノベーション-|祐天寺

| 所在地 | 東京都目黒区 | 間取り | 1LDK |
|---|---|---|---|
| 構造 | RC造 | 延床面積 | 38.74㎡ |
| 築年数(完工時) | 築57年 | 建築費 | 900万円 |
| 施工期間 | 2カ月 | 設計・施工 | アズ建設 |

壁式構造の悩み
初めて現地調査に伺った際壁式構造の様々な特徴があるお部屋と印象を受けました。
プラン段階で悩んだのが隣との界壁と水回りです。
界壁は平面ではなく収納があったり、下に空間が空いていたりとどう使っていこうかといろいろと試行錯誤を重ねました。
水回りも築古特有なタイル貼りの浴室、周りが躯体に囲まれているので大きく変更はできません。
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施工上の難しさ
既存は洗濯機置場がバルコニー、給湯器が室内にあり現在の暮らし方には使いにくい設備計画でした。
そこで配置を見直し既存にはない配管ルートを躯体条件に合わせて再検討することで使い勝手を改善しています。
壁式構造のため既存の壁がそのまま躯体となっており精度にばらつきが見られました。
そのため、新たな壁や造作は既存躯体の状況を見極めながら一つひとつ水平・垂直を調整し丁寧に施工を進めています。
完成して、、、
玄関を開けるとまず広がるのは全面モルタル仕上げの土間空間です。
一般的な玄関のように床材を切り替えるのではなく、ウォークインクローゼットまで同じ仕上げを連続させることで靴のまま気兼ねなく使えるラフな動線を計画しました。
帰宅後はアウターや荷物を収納してから居室へ入ることができ、日々の動作が自然につながるレイアウトとなっています。


玄関を中心に右手へ寝室、左手へLDKを配置したシンプルな構成です。
壁式構造による既存躯体の制約を踏まえながら生活空間とプライベート空間を明快にゾーニングすることでコンパクトな面積の中でもメリハリのある住まいを目指しました。
シナ材を用いて小上がりのデスクスペースを作成。
空間を余すことなく使えるように下に収納も設けました。





ブルーのタイル床を空間のベースとし壁・天井はベージュのクロスでやわらかく包み込むようにまとめています。
落ち着いた色調の中にタイル特有の素材感を取り入れることで、シンプルでありながら印象に残る空間を構成しました。
設備や家具についても、素材の組み合わせを意識しています。
キッチンにはTOOLBOXのステンレス製ミニマルキッチンを採用し、無駄を削ぎ落としたシャープなデザインを選択。
さらにタイルやシナ材による造作家具を組み合わせることで金属・木・タイルという異なる素材が互いを引き立て合い、それぞれの素材が持つ表情そのものを空間の魅力として活かすことを意識しました。




水回りは、この住まいの中でも特に設計上の工夫を重ねた部分です。
シャワールームは全面をタイルで仕上げて海外のホテルを思わせるような上質で清潔感のある雰囲気を演出しました。
毎日使う場所だからこそ機能性だけでなく空間としての心地よさも重視しています。
既存の壁式構造によって大きな間取り変更が難しいという条件を踏まえた上で、限られたスペースを最大限有効活用するための3点ユニットとしています。
既存条件にあわせつつ動線や使い勝手を丁寧に整理することで無理のない配置を実現しました。
浴槽はあえて設けず、シャワールームとして空間を確保することで、一般的な3点ユニットにはないゆとりを生み出しています。


現代のライフスタイルに合わせて住まい方そのものを見直し、限られた面積の中でも豊かさを感じられる空間づくりを目指しました。
既存建物の条件を読み解きながら、素材・動線・空間の広がりを丁寧に積み重ねることで、この住まいならではの心地よさを実現しています。


























