リノベーションブログ│アズ建設
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- フローリング決めきれない問題
リノベーションを検討し始めると大体序盤に訪れる、床材どうしよう問題。
これには頭を悩ませます。
選択肢として大半を占めるのはやはりフローリングです。
そこで第二の難問、無垢フローリングか複合フローリングか。
聞きなじみのある方も無い方もいるかと思いますが、フローリングと一言で言っても大きくこの2種類に分類されています。
フローリングの種類と選び方
無垢フローリング(写真右)と複合フローリング(写真左)のそれぞれの特徴、メリットデメリットを知った上で適切に選ぶことが大切になります。
その点を簡単にご説明いたします。
先ずは無垢フローリング。
原木からそのまま切り出されたものを指します。いわゆるホンモノです。加工がほぼされていないので、天然の木の足触りと風合いを感じられます。
メリットとしては、
・足触りが心地よく空気を含むので、夏はペタペタせずサラッと、冬は温かみを感じられる
・単層で全てが同じ木なので、削って塗装をすることで傷の補修や色の変更が可能
・本物の風合いを感じられ、経年で色が飴色に変化していくので長く楽しめる
と永く時間を共にし、愛着を持てる材料と言えるでしょう。
反対にデメリットを上げると、
・複合フローリングに比べ希少性があり高価である
・生木である為呼吸をし、最初のうちは多少の伸縮や反りがみられる
・お手入れへの気遣いが多少必要
といったように、シート貼りの複合フローリングと比べると敷居が高いことは間違いありません。玄人感といいますか憧れを感じますね。
続いて複合フローリング。
メリットは、
・安価で品質が安定
・木目がプリントされたシートのものだと様々な色や種類が選べる
・施工が容易で工期短縮や施工費の節約になる
とリノベーションにおいて全体のバランスを調整することに直結する良さがあります。
デメリットは、
・見た目と質感においては無垢に比べると劣る
・合板下地の表面にプリントされたシートや薄く削った材を貼っている為削りや補修が困難
・プリントだとランダムさがない為、表情が感じられない
とやはり本物に比べ劣る部分が如実に現れます。
これだけ見れば無垢フローリングが圧倒的に勝利しているように感じますが、
近年の複合フローリングには、薄くスライスされた板を表面に貼り無垢と比べても遜色ないものや、よりリアルな木目と触り心地がプリントされたシートもの、反対に無垢には出せない表情のプリントがされたシートものもあり、観点を変えればコスパの良い材料とも考えられるのではないでしょうか。
恥ずかしながらプロの私達でもパッと見で、無垢だと勘違いしてしまう複合フローリングもあることは事実です・・・。
以上の内容を整理して、目的に合ったものを選ぶ必要があります。
本物の良さ
私達は、ホンモノにこだわります。
ご説明した中でも、無垢フローリングのメリットは他で代用できないことがあると感じるからです。私達の想いである「住み継げる家をつくること」。これには必要な特徴を持っています。実際に弊社施工から5年10年経ったお宅にお邪魔させて頂く機会が多々あるのですが、「無垢にしてよかった」「思いのほかメンテナンスに気を使っていない」とお話しいただく事がとても多いのです。
愛着をお持ちの方ばかりで、私達の想いが形になっていることを感じいつも嬉しく思います。
メンテナンスについて
かなり気になる方が多いであろう無垢フローリングのメンテナンスのこと。
結論、それほど神経質に考えず傷や変化もそれとして楽しんでいただくのが良いと考えます。
基本のお手入れは、
・掃除機や雑巾で空拭きを定期的に
・水気のあるものをこぼした場合には放置せずになるべく早く拭き取り乾かす
この程度で十分ではないかと思います。あくまで理想です。
細かく言えば色々あります。
・傷が付けばお湯で濡らした雑巾を被せて置いておく(材種や仕上げによって高価が異なります)
・頑固な汚れに対しては、濡らして固く絞った雑巾で拭きとる
・ワックスやオイル塗装を年1回程度行う(使う塗料選定には注意が必要)
等々・・・。
正直ここまでやられている方は滅多にいないかなと思います。
材種
無垢フローリングは本物の木なので、勿論材種も様々で特性も異なります。
代表的なものをいくつか施工例と共に。
【無垢】比較的固く丈夫で、馴染みよく表情豊かなナラ(弊社でも一番多用しています)
【無垢】コストパフォーマンスに優れ和の雰囲気を持つ杉
【無垢】ヴィンテージの家具などにも使用されている気品あふれるマホガニー
【複合】薄いパインの単板を表面に練り付けてありヴィンテージ加工されているもの
【複合】表面は木目プリントのシートで価格と見た目のバランスがとれているもの
その他にも、貼り方や形にも様々な種類があり、掘れば掘る程どれも良さがあり悩ましいのが問題なのです。
ですが直感を大切に!これだとビビっと来たものを選ぶと間違いは無いと思いますので、今回ご説明したことはどうかご参考までに。
マネージャー・設計 津田
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